九割九分九厘蛇足

あいうえお作文製造機 0.1%くらい役に立つことを書く(予定)

「うどん」と「そば」どちらが好きかという質問が心底嫌いだ

「うどん」と「そば」どちらが好きか?
私が初めてこの質問を受けたのは小学校低学年か中学年頃だったと思う。

 

聞いてきた人は親だった。
そのときは、そばと答えた。ちなみに当時、そばと言えばざるそばしかないと思っていたので、次に出てきたのがかけそばで驚いた。


このエピソードはどうでも良いのだが、困ったのが、この質問以降、私の前にはそばしか現れなかったことだ。
原因は分かっていた。そばと答えたことだ。本当にうどんが嫌いで、そして、そばが好きで好きで仕方ないのなら問題ないのだが、私はうどんも好きだったのだ。
じゃあそばは嫌いなのかというと、そばも好きだ。大体そばが好きだと自分で言ったのだから当然と言える。お前が好きなのはざるそばやろ、と反論されるかもしれない。確かに、最初はざるそば以外のそばに面食らったが、食べている内に好きになった。


それで結局、うどんを食べない期間がかなり長かったように思う。最近はまぁまぁ食べているが。


誰が悪いかというと、全員悪かったと思う。
こんな質問をした方も悪いし、そばと答えた方も悪い。
本当のことを言うと、こんな質問を考え出した人間が1番悪いと思う。


解決策は簡単で、ほんまはうどんも食べたいねん、その一言を言うだけで済んだ話なのだ。まぁ誰でも思いつくことだ。しかし、何となく言うのが憚られたのだ。

 

この後、他の人にも聞かれることがあった。別に珍しい質問ではない。大体の人がこの質問をされたことがあると思う。

色々答えを変えてみたが、そばと答えると、大体の人から珍しいねと言われる。逆にうどんと答えて珍しいねと言う人も中にはいると思うが、少なくとも私にこの質問を投げかけてきた人たちにはうどん好きが多いように私には思われた。


適当なワードでググってみると、関東ではそば派が多くて関西ではうどん派が多いらしい。関西圏の住人なので、それでそう言われたのかもしれない。

 

 


そろそろタイトルに掲げた嫌いな理由を考えようと思う。

 

私がこの質問を気に入らないところは、「うどん」と「そば」に優劣をつけることを言外に強制しているところだ。「うどん」も「そば」も並列で良いのだと、そういう考え方を排除しにかかっているように感じる。

 

それと、もう1つ、相手が望んでいる答えがあることだ。そんなこと思っていないという人も勿論いるとは思うが、多分、共感してほしい人間が多いのだ。

 

これら2つの要因から、答える側がひどく不自由する質問なのだ。それがとても嫌だ。

 

ちなみに、最近では、この質問を聞かれたら、両方好きと言うことにしている。多分相手の求めていることではないと思うが、本当のことなので良いと思っている。

 

 

 

この質問をするくらいなら、無口でいた方がマシだと思うし、それか、"最近(or今日or今)「うどん」か「そば」、どっちの気分?"くらいの質問をしてほしい。それだとはるかに有意義だ。そう思う。