九割九分九厘蛇足

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【書籍批評】つぼみ茸ムース

つぼみ茸ムース - The cream of notes 5(森博嗣 講談社)を読んだのでちょっと書く。

ところどころ間違っているところがあるかもしれませんが、あったならばすべて私の責任です。

 

 

森博嗣と言えば、多分「すべてがFになる」が1番有名なんだろう。2014年にドラマ化されたし、2015年にアニメ化もされた。2002年にコミカライズされたが、アニメ化を受けて、また別にコミカライズされたし、アニメで関連のあった四季シリーズも同じように漫画になっている。

かなり脱線したが、本書は森博嗣によるシリーズもののエッセイの最新作(2017年3月6日現在)である。半年ほどで呟きを100ほど集め、それぞれを膨らまして見開き2ページに収めるというスタンスの本である。

本書は分類するなら啓発本になると思われる。そういう類の本を忌避している人もいると思われるが、立ち読みで良いからぱらぱら捲ってみてほしい。この本でなくとも、クリームシリーズなら何でも良いし、だいわ文庫から出ている100の講義シリーズでも良い。全部を読めとは言わない。実際私も全部を読んだ訳ではない。

自由を追い求めている人、逆に自由を知らない人、その他ありとあらゆる人に読んでほしい。この本を読んだ人が増えれば、絶対に世の中が良い方向に向かうと私は信じているからだ。

 

ところで、森先生は、孤独を愛している割には、かなりの数の人と付き合いがあったり、話をしたりしているようだ(本人曰く友人は少ないようだが)。この辺を私などは不思議に思っていたのだが、本書曰く、子供の頃は、孤独という状態に置かれることがなかったので、集団で過ごすことに違和感を覚えなかったようだ。この辺りが関係しているのではと感じた。私は子供の頃から、集団行動は嫌だったし出来る限り人数の少ないところに行こうと努力していた人間だから、このエピソードを知って、羨ましかったり羨ましくなかったり...

批評に自分のことを書くのはご法度か。まぁこの辺で。お粗末様でした。

 

書くのを忘れてたが、本書の解説はうみこ先生こと羽海野チカ先生である。このような解説を書くことの出来る人は世界広しと言えどもこの人だけだろう。