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九割九分九厘蛇足

流行は追わない どうでもいいことは追う

【映画批評】傷物語(Ⅲ冷血編)

感想文 映画

観に行ったので、少し書かせていただこうと思う。既に公開6週目に突入しており、これから観に行くという人は少ないと思われるので、これから視聴を誘うようなレビューにはならないと思う。何より本映画は3部作からなる作品群の3部作目である。これから見ようと思う人は稀だろう。
基本的に3部作目のみについて書くことになるが、理由を2つ挙げると、本サイトを開設して間もないからと、前半2部公開から時間が空いており、どうしてもライブ感が薄れると感じたからである。申し訳ない(まぁこの批評記事を楽しみに来る人がどの程度いるのかが分からないので何とも言えないが...)。


まず、感想を述べる前に、私の物語シリーズに関する知識を以下に書いておく。
原作:終物語(中)までは読んでいる。2月19日現在最新刊である結物語まで買っており、手元にはある(所謂積ん読状態)。
アニメ:猫物語(黒)暦物語以外視聴済み。
既読分の大筋、時系列は概ね把握しているつもりだ。

 


-----ここから本題-----


あらすじ
省略する。原作既読者には必要ないと思われる。未読者も公式サイトを見れば充分であると判断した。


演出について
3次元を意識した演出は、物語シリーズ並びにシャフトが関わった作品にはよくあることだが、セカンドシーズンが放映されている時期は少し薄れていたように感じる。しかし今作の演出は化物語時点に寄せているように感じた。

尾石監督曰く、化物語ヌーヴェルヴァーグ(Nouvelle Vague)なる、フランスにおける映画運動の影響を受けて作成されているらしい。そして本作は、そのヌーヴェルヴァーグの影響を受けた邦画を意識しているらしい。そういうこともあって上記のように私は感じたのかもしれない(あくまで個人的にそう思ったというだけで実際はどうかは分からない。)。日本を意識しているのに、フランス語がたびたび入るカット(物語シリーズでお馴染みのあれ、と言って分かってもらえるだろうか)が面白い。ちなみに主題歌もフランス語である。Ⅱ熱血編で「etoile et toi」、Ⅲ冷血編ではそのアレンジ版(確か~editionと書かれていた。~は多分フランス語)。Ⅰ鉄血編における、ED及びスタッフロールがどうだったか、何故かさっぱり覚えてないのだが、パンフレットを見る限り、1作目では主題歌は流れていなかったのかもしれない。

少し脱線したが、続いて、傷物語である意味最も注目される、体育館倉庫のシーンである。ここだけは原作越えたんでないかと思う。映像が付くと、ここまでになるか...と。私が阿良々木君だったら我慢出来ませんね笑  その辺のR18作品なんかよりよっぽど艶めかしかったです。
最後に、阿良々木君とキスショットの戦闘シーン。原作を読んでいるときから戦闘風景の想像は出来たのだが、改めて映像で見ると凄まじいと言える。凄まじすぎて、逆に笑えてきたが、パンフレットのインタビューによると、監督はそれも狙っていたようだ。私は手のひらの上で踊らされていたという訳だ。

 

最後に

本作品は製作に関わったあらゆる人の熱意が伝わってきた良作で、原作ファンもアニメから入ったファンも楽しめるだろう。

私は結末を知っていたが余韻を味わうことが出来た。帰りの電車ではずっと主題歌が頭の中に流れていて心地よかった。

キャラクターについて書いても良かったが、それぞれ観た人が魅力を知っているだろうから書かないで良いだろう。というのは言い訳で、声優陣のインタビューを見て、あぁ、これ以上のは書けないなと思ったから。特に忍野メメ役桜井孝宏さんの羽川に関するコメントは的確過ぎた。